蔵元伊勢藏は、大正3年より三重県四日市の東海道で、5代にわたり
たまり、醤油、味噌の製造販売を営んできました。
東海地方ならではの、たまりの醸造に誇りをもち、昔ながらの味噌・醤油の製法を守りつづけながら
時代々々の職人たちの手しごとを大切にしてきました。
また、全行程1年半におよぶ月日にこだわり、手間ひまを大事にすること。
そして、原料の厳選から販売までの一貫生産を通じて、
より安心・安全な製品を届けつづけていきたいと思っています。

  • 伝統を守る

    年々、醸造元がなくなっていく中、伝統製法を守ることは、現代の醸造元の責務であると考えております。それは、先人たちの実践の積みかさねに敬意を払い、そして、未来に向けて新しみを積みかさねることでもあります。すなわち、蔵元伊勢藏の礎は、不易流行の精神に他なりません。

  • 手間ひまを大切にする

    美味しい醤油・味噌を造るうえで最も重要な麹。いかに素敵な華を咲かせられるか、醸造元としての姿勢が問われます。熱いと言えば冷やしてやり、寒いと言えば暖めてやる。3日3晩、麹と向き合った後、45石の杉桶に仕込みます。仕込んだもろみの息づかいを感じ、撹拌や石の積み替えをすることにより醗酵・熟成させること一年半。手間ひまかかりますが、だからこそ、日々の変化を敏感に感じ、味を整えていくことができると考えております。

およそ100 年前より、鈴鹿おろしや、伊勢湾の潮風を利用する
自然任せの木桶仕込みの天然醸造という製法を用いて醤油を醸造しています。
また味噌は、春夏秋冬、季節の移り変わりによる環境の変化と日々向き合いながら
手作業で行う天地返しなど、長い月日の手間ひまを大切にしながら製造しています。

  • 1.原料入荷

  • 2.蒸し作業

    水分を含ませた大豆を蒸気で蒸し上げます。

  • 3.製麹(せいきく)

    麹室(こうじむろ)と呼ばれる専用の部屋でこうじ菌を繁殖させます。

  • 4.仕込み

    大豆麹に塩と水を加えて45石の大きな木桶に仕込みます。

  • 5.醤油醗酵・熟成

    わたしどもの醤油は、季節の移り変わりなど自然環境の温度変化のちからで発酵を行う天然醸造法を用いています。そのため、多くの手間と時間がかかりますが、醤油本来のふくよかな味と香りが強く引き出され、鮮やかな色を帯びた醤油となります。

  • 5.味噌醗酵・熟成

    木桶に仕込みを行い、丸みのある川石を積み上げて重石をします。
    温度管理をすることで、蔵癖を調整していきます。

  • 6.舟かけ(搾り作業)

    春夏秋冬を経て完成した諸味を布に広げて搾ります。

  • 6.天地返し

    味噌に空気を一度吸わせることで赤みのあるまろやかな味に仕上がります。わたしどもは、この作業を手作業で行います。

  • 7.火入れ(熱処理)

    搾られた醤油の火入れを行います。醤油90℃まで熱し発酵を止め香りをつけます。

  • 7.味噌すり

    熟成後、仕込んだ味噌を各々に合った細かさにすり潰します。

創業以来約100年、調味料の代表である味噌・醤油を作り続けてきました。
その実績と製造のノウハウを活かして、これまで数多くの業務用オーダーメイド商品の製造など
お客様の味をつくることをお手伝いしてきました。
お客様のイメージした味の構成や、持ち込んで頂いたサンプルの味の再現から分析まで、ご要望に応じた対応が可能です。

主な開発実績

  • オリジナルドレッシング

    お客様が生産している物を使い、ドレッシングを作りたいと依頼がありました。
    お客様の生産物と弊社の醤油をベースに商品開発を行い商品化しました。

  • 田楽味噌

    地元こんにゃく屋さんがスーパー等で試食するときに作っていた田楽味噌がお客様やバイヤーに好評だったので商品化の依頼がありました。
    弊社の味噌を使い味を再現することに成功し、販売に至りました。

  • うどん専用しょうゆ

    他県での修業を終え地元へ帰省後お店を構えると地元での食材探しをしていた際弊社に立ち寄られました。修業先で使用していた醤油のサンプルを頂き同じものをとリクエストを頂きました。分析後、サンプルを作りご希望通りのしょうゆが完成しました。

開発までの流れ

  • 1.製品の持ち込み又は作りたいものの
    イメージの話合い

  • 2.原料の選定(主となるもの)

  • 3.サンプルの試作(味の調整)

  • 4.容器選定

  • 5.栄養成分等の分析

  • 6.ラベル作成

  • 7.製品完成